2015年7月1日水曜日

去と来 

中国語の“去”(行く)“来”(来る)の使い方は基本的に日本語の「行く」と「来る」に対応するわけですが、そうじゃない場合もあります。たとえば相手のところに向かっているとき、電話で

(1)“我马上过去” (「すぐ行きます」)

と言う時もあれば、

(2)“我马上过来”(「すぐ来ます」)

と言う時もあります。

(1)は、ただ単に自分が相手のところに向かっている、意識は常に自分中心です。対して「来」を使っている(2)、どこに「来」るのか、相手のところにですね。こういう言い方をすると、つまり相手の側に立って話している、自分のことよりも相手に寄り添った感じになり、謙虚な、いい印象を与えるわけです。だから(2)は自分より立場が上の人、たとえば先生やお客さんに向かって言ったりします。

日本語では「今行きます」とは言うけれど、「今来ます」とはあまり言いませんよね。でも、「今参ります」とは言うので、そういった謙譲表現に相当しますね。



そして、たまたま《乡村爱情》(第四集)を見ていたら、こんな一こまがありました。

息子のお嫁さんのことで意見がわかれている夫婦。夜眠るときにまたその話になり、妻は寝室から飛び出し隣の部屋に座ってふくれています。夫はそんな妻を寝室に呼び戻しています。

夫: “回去吧”

妻: “不回去”

夫が“回来吧”といえば、自分にむかって相手を来るように促す言い方になる一方、このように“回去吧”と言ってあげることで、あえて妻側に立って、妻が自分の意思で夫のいるところに向かってきてねといったニュアンスになるわけです。こういう、相手側に立ったものの言い方が、中国語にもちゃんとあるわけです。

まあおっさんおばさんの会話見てもつまんないでしょうけど・・・





http://v.youku.com/v_show/id_XMTU4NzkwMDAw.html



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