ここでの“货”というのは、人を指す。たとえば、
“蠢货”Chǔnhuò 「ばか」
“二货”Èr huò 「あほ」(そのままじゃん!)
とかいうふうに使われるが、上記の “货” は言うまでもなくけなす意味で使われている。
“吃货”もネットから生まれた流行語だと思っていたけれど、百度百科によると初出は《编辑部的故事》とあるので、1991年と結構昔からあったことがわかる。それがネットで使われ始めて、市民権を得たというところ。
《百度百科》によると初出の例は冯小刚と王朔による伝説的テレビドラマ《编辑部的故事》だそう。
北京郊外で“萝卜”が大豊作となり、食べきれない量のダイコンが市内に運ばれてきた。男の出番だとして仕事場を出て行こうとする男たちに、若い女性(”戈玲“)が言う。
戈玲: ”你可别瞧不起妇女啊。一会儿比比看 看谁是吃货“
「女を甘く見ないでよね。どっちが多く食べられるか見せてあげましょう」
来自: 《编辑部的故事》第七集 《水淹七军》
ちなみに、《编辑部的故事》は、興味深い現代漢語の用例の宝庫。石毓智というシンガポール国立大学の教授の《现代汉语》でたびたび用例をここから引用している。これについては別途詳しく書きます。
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