ニュースの見出し。
一批氢能乘用车以网约车的形式在上海投入运营,但这“第一口螃蟹”并不好吃 (36氪财经)
(水素自動車をオンライン販売形式で上海市場に売られ始めたが、この初の試みは前途洋々ではなさそうだ)
ここの“第一口螃蟹” Dì yī kǒu pángxiè は、前例のないことに挑戦する人、勇気のある人、というときに使われる。 日本でも、たとえば初めてフグを食べた人はすごいとかいいますが、慣用句的には使われていない。英語の the first penguin に近いでしょうか。この見出しは、「おいしい」だろうと思った市場に真っ先に進出したけれど、予想に反して苦戦している、という意味合いがうまく表現されていますね。
魯迅が"第一个吃螃蟹的人是很令人佩服的,不是勇士谁敢去吃它呢 ”といったとされているらしいです。一旦味わったら多くの人は蟹に魅了されるものです。さまざまな詩人が蟹を賛美してきましたが、特に有名なのはやはり、“不到庐山辜负目,不食螃蟹辜负腹”(徐似道)でしょう。“辜负” gūfuは期待に背くとかいう意味です。蟹の素晴らしさを廬山に比しているわけです。
不到庐山辜负目,不食螃蟹辜负腹。
亦知二者古难并,到得九江吾事足。
庐山偃蹇坐吾前,螃蟹郭索来酒边。
持螯把酒与山对,世无此乐三百年。
时人爱画陶靖节,菊绕乐篱手亲折。
何如更画我持螯,共对庐山作三绝。
かーなりゴキゲンですね。
中国では10月はまさに上海蟹(大闸蟹 Dàzháxiè)の季節です。上海蟹食べたい。
そういえば、ある年の真夏、くるりの上海ライブを見に行ったことがあります。一曲目が「東京レレレのレ」で、最後が「ロックンロール」だったことを覚えています。蘇る上海の日々。
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