“八字还没一撇” Bāzì hái méi yī piē
「「八」の左側の「はらい」も書いていないじゃないか=まだ始まってもいない」
“撇”は、書道でいうところの「はらい」に相当する。また、その形状に似たものも指す。《现代汉语规范词典》には“留着两撇胡子”という用例がある。ラーメンマンのひょろりとした口ひげですね。
動画は、《乡村爱情》シリーズの最新作から。村である基金を設立することになり、でしゃばりな男(“广坤”)がこの「書記」に電話をかけてきて、自分が理事長になると言い出したシーン。
“广坤那, 我真服你了。就这事八字没一撇呢。”
「広坤さんよ、あんたには参っちゃうよ。このことはまだなーんにも始まってないじゃないですか」
今後のブログの方針としては、こういった“惯用语”あるいは“成语”を動画付きで紹介してゆくのもありかなと思っています。楽しいから。ちなみに、“惯用语”と“成语”の違いは簡単に言えば前者は唯一で正式な言い方はなく使い方にゆれがあることに対して、後者は基本的に四字から成立ち、その四字は決まっている(日本の「四字熟語」と同じように)というところにあります。
“惯用语”や“成语”の中身には、中国文化が濃厚に表れていて、そういうことをひとつひとつ学んでいくことは、中国語学習のたのしみのひとつですね。ぼくは思うのですが、中国語の日常会話を「ぺらぺら」話せるようになるよりも、“成语”や“惯用语”、それから“歇后语”をたくさん知っていて、いいタイミングで適切な言い回しが出来るほうが、ネイティブから「おお」と思われていい感じになるんじゃないかなーと思っています。
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